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京都駅で白タクをやっているジロー(松方弘樹)、参謀(荒木一郎)、オケラ(広瀬義宣)らしがない戦後派チンピラたちは、出所したばかりの戦中派ヤクザ杉山(天知茂)を仲間に加えて“893愚連隊”を結成。さまざまな小悪事に失敗した末、ついに彼らは暴力団を相手取って、1000万円を奪い取る大勝負へと打って出るが…。
東映ヤクザ映画の雄・中島貞夫監督がそのデビュー間もない時期に手がけたアクション群像劇の快作。そのタッチにはゴダールの『勝手にしやがれ』の影響も強く、ファッションなども60年代フランス映画風で粋であるが、彼らの顛末は悲劇的までにかっこ悪く、その挫折感は時代を超えて観る者の胸を痛める。劇中、荒木一郎の「いきがったらあかん。ネチョネチョ生きとるこっちゃで」という台詞から、後に「ネチョネチョ派」なる言葉も流行した。中島監督は本作で監督協会新人賞を受賞。(増當竜也)