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大いに惜しまれていた「アンプラグド」シリーズ復活をMTVが決めたが、この番組にはある種の義務が生まれた。誰が番組で取り上げられようと、真摯な熱気、グラミー賞にノミネートされるような熱気を届けて当然となった。“力強い”と形容されるアーティストとしては、アリシア・キーズ以上にふさわしい者はいなかった。この首尾一貫したセットは暖かみと、誠実さに満ち、力強く束縛を捨て去っている。ここでキーズは彼女が新たなアレサ・フランクリンではないとしても、負けないくらい力と才能のあるアーティストだとリスナーを納得させる。ここに収録されたヒットナンバーの中で、ダンサブルな「Karma」がファンキーな「Heartburn」となり、圧倒的な華のある「Unbreakable」となる。「Fallin'」「If I Ain't Got You」「You Don't Know My Name」もそのあとに収録されているが、キーズの熱心なファンでも、有名な曲ばかりを追うことを思わず忘れそうな曲が点在している。
たとえば、プリンスの「How Come You Don't Call Me」は遊び心のある仕上がりで、オーディエンスを意識した軽い調子で、“楽しさを提供する”ことを確かに約束してくれる。そしてこの曲でのデュエットは驚くほどうまくいっており、キーズはマルーン5のアダム・レヴァインに勝とうとする意識を捨てている。悲しげで、ピアノが叩きつける、ヒップホップ風(神出鬼没で強調される“アンー”)、劇的に詩的に語る部分でさえも適切な位置に入れられて、キーズは達人ならではのセンスでその歌にふさわしいさじ加減を加えている。バンドも効いているし、アレンジも冴え渡り、ゲスト陣の特にモス・デフとコモンが、一瞬たりとも自分を出し過ぎることなく曲を完璧なものにしている。最高の“アンプラグド”の1枚はリスナーに、アーティストたちがアンプを蹴り倒してくれるように願わせるものだ。これもそうした1枚だ。(Tammy La Gorce, Amazon.com)