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作曲家・樋口康雄による、鉄腕アトムのトリビュート・アルバム。手塚治虫から絶大な信頼を寄せられていたという樋口は、『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』などのテレビアニメを手がけてきており、本作では全曲の作曲を担当し、手塚へのオマージュいえる楽曲集だ。特に今回初公開の「地球の歌」は、アトムの新たな主題歌として手塚から依頼されながら、諸事情で未発表のままだったといういわくつきの曲。アトムらしく弾むようなメロディーを、森の木児童合唱団の活気あふれる歌と、ダイナミックなオーケストラで表している。ほかは各キャラクターをイメージして作られた曲で、ヤング101+シンガーズ・スリー、タケカワユキヒデ、EPO、GWINKO、上田知華などのシンガーがそれぞれの個性で歌っており、聴きごたえ十分。ラストの「Elise Requiem」は、手塚へのレクイエムとして捧げた曲で、ヴァイオリン・ソロの哀しげな音色に、樋口の思いがにじむ。(小山 守)