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1984年発表当時は2枚組LPだったこの作品で、フランスが生んだ天才ピアニスト、ミッシェル・ペトルチアーニ(1999年に他界)は果敢にも伝説のビル・エヴァンスに迫っている。エヴァンスのライヴアルバムで有名なニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードで録音、ドラムにはかってエバンスとプレイしたエイオット・ジグモンド、ベースにはキース・ジャレットお気に入りのパレ・ダニエルソンを迎え、エヴァンスがよく取り上げたマイルス・デイヴィス作の「Nardis」で幕開けという徹底ぶり。とはいえ、ペトルチアーニの強烈な個性は失われることなく、彼独特の黒っぽい、バップ風リリシズムはそのままに、エヴァンスが好んだ斬新なインタープレイとジャズならではのピアノトリオというアプローチを見事に自らのトリオで実現している。せわしないソニー・ロリンズの「Oleo」とペトルチアーニの優れたオリジナルは、対照的であるが相性はとても良い。(Lloyd Sachs, Amazon.com)