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青森県下北半島、少年(高野浩幸)は母の過剰な愛から逃れようと、イタコに亡き父の口寄せをしてもらったり、隣に住む嫁と駆け落ちしようとしたりする。そして現在、少年は大人(菅貫太郎)になって映画監督をしており、過去を美化するか否かで悩む…。
詩人・寺山修司が自らの同名歌集をもとに映画化した自伝的要素の強い作品。過去が絢爛豪華なモザイクのイメージとして現在の主人公に覆いかぶさっていく構成で、そこから寺山自身の記憶のジレンマが浮かび上がっていく。「母殺し」のモチーフとは、やがては少年が大人になる上で不可欠なものなのかもしれない。多分に実験的な作品でもあるが、無理に筋を追おうとせず、映像の羅列に身を委ねて観るべし。(増當竜也)