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内気な少女の桂木万里は、亡き父が語っていた「天国にいちばん近い島」を探すべくニューカレドニア・ツアーに参加し、そこでさまざまなことを体験していく。森村桂の自伝的要素の強い同名小説を、大林宣彦監督、原田知世主演の『時をかける少女』コンビで映画化したのが本作だ。
オール・ニューカレドニア・ロケによる映像の美しさや、若き才人朝川朋之の、往年のハリウッド映画を思わせる音楽がすばらしい。また、ヒロインが現地で出会う人々がすべからく善意の持ち主であり、彼女の未来を祝福するかのようにふるまうのが面白い。これぞまさに、原田知世の未来を祝福しようとするスタッフの慈愛にほかならないだろう。余談だが、黒縁メガネの知世ちゃんは、とにもかくにもかわいい。(的田也寸志)