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第3次世界大戦が勃発し、核兵器使用のために北半球はすでに全滅、戦闘をのがれた南半球の一部の地域にも死の灰は近づきつつある。そんななか、生き残った米国原子力潜水艦の艦長(グレゴリー・ペック)は、オーストラリアのメルボルンに寄港後、アメリカ本国から届いた謎の無線を調査すべく出発したが、祖国にはもはや人影すらなかった。そして、死の灰はいまやメルボルンにも及ぼうとしていた…。
社会派エンタテインメントの鬼才スタンリー・クレイマー監督が、当時の米ソ冷戦を反映させながら製作した「世界の終末」映画の代表作。一貫した静かな語り口は、逆にじわじわと絶望感をあおらせる効果を醸し出し、ラストのメッセージは一転して観る者に強烈なインパクトを与える。今ならまだ間に合うということを痛感させる名作である。(的田也寸志)