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ジミー・スミスは、約40年にわたってジャズ・オルガンの第一人者として君臨している大御所である。
なぜピアノからオルガンにスイッチしたのか、その裏話が面白い。98年にインタビューしたとき、こんなことをいっていた。「当時、仕事場にあったピアノのチューニングが狂ってたんだ。もちろんオルガンの大きな音が好きだったのもあるが、一番の理由はチューニングの狂ったピアノに閉口していたからなんだ」。意外な事実だった。
さて本作だが、豪華ゲストを迎えたブルース特集。とにかく、これでもかこれでもかというブルースの波状攻撃が快感だ。ドクター・ジョン、B.B.キング、エッタ・ジョーンズ、タジ・マハールら、ゲストの顔ぶれもすごい。いい意味でのワンパターンがスミスの特徴であるが、ときにマンネリの元凶ともなる。しかしスーパーセッションを行うことによって、それを打破した作品だ。ラッセル・マローンのブルージーなギターも最高だ。
なお、一般にスミスは25年生まれと思われているが、本人は28年生まれだといっていた。(市川正二)