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94年さっぽろ映像セミナーで入選した新 和男のシナリオを、劇映画第1作の井坂 聡が映画化したもの。全編テレビカメラの視点からの映像という、誰でも思いつきそうで誰も試みたことのなかった斬新なアイデアがこの作品の要になっている。
テレビのニュース番組で盗聴をテーマに取材をすることになった番組クルーは、盗聴マニアの金村を取材する。取材を続けるうちに、金村が拳銃取引の打ち合わせの会話を傍受してしまう。拳銃を入手した彼らは、予想外の展開に突っ走っていく。
一線を越えて暴走するメディアと、狂気と背中合わせの日常が、カメラの前に暴き出されていく。一見気の弱そうな青年が事件をきっかけに、エキセントリックに変身するさまを見事に演じる浅野忠信はまさにハマリ役だ。 (堤 昌司)