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3年にスタン・ケントン楽団に参加して知られるようになったスティーヴ・マーカスが、独立後の67年に録音した初リーダー作。マーカスはこの作品によって、一躍ジャズ・ロックの寵児となった。
ジャズ・ロックとは、文字どおりジャズとロックが合体した音楽で、「ロック的なジャズ」と「ジャズ的なロック」の両方を指す。60年代後半から70年代初頭にかけては、フラワー・ムーヴメントやヒッピー文化が盛りあがった時代であり、ジャズ・ロックはそうした時代を背景に若者の熱い支持を得た。マーカスのほか、ラリー・コリエル、ゲイリー・バートンらがジャズ・ロックの代表選手。本作の場合、タイトル曲と<4>がビートルズ・ナンバー、<1>はバーズ、<2>はドノヴァンのヒット曲ということで、選曲からして断然ロック的だが、演奏も限りなくロックに接近している。
エネルギッシュなブロウを聴かせるマーカス、ディストーションのかかったラリー・コリエルのギター、ともに時代を反映した音だ。ちなみに本作のプロデュースはあのハービー・マンである。(市川正二)