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本書は、RubyをCGIの開発言語として利用する方法を解説している。RubyとWWWサーバーのApacheは、ウィンドウズとUNIX版(ソースファイル)が付属のCD-ROMで用意されているため、本書があれば開発環境は整う。
本書はサンプルプログラムを用いて、メールフォームや検索エンジン、掲示板、PHPのようにHTMLファイル内にRubyプログラムを記述するeRuby(embedded Ruby)の利用方法、さらにはPostgreSQLと連携したショッピングシステムなどでRubyのプログラミング方法を解説する。配列、ハッシュ、正規表現、クラスなどのプログラミングについての説明は、それらのテクニックが必要な章で解説されており、順番にサンプルプログラムを学びながらRubyによるCGIプログラミングを習得することができる。
サンプルプログラムの重要な箇所にはわかりやすい説明がついているが、それ以外の部分は何らかのプログラミング言語を習得している人なら、サンプルプログラムのソースコードを読むことで内容を把握できるだろう。初心者は、プログラムを打ってみて実際に動かしながら理解していく方がいい。
ただし、本書にはRubyのコマンドやプログラミング方法の詳細な解説はないため、読者の思い通りのCGIプログラムを作成するには、他の書籍でさらにRubyについて勉強する必要があるだろう。Rubyは純粋なオブジェクト指向言語であるため、無理やりオブジェクト指向に対応させた感のあるPerlよりも開発がしやすい。ただし、CGIの利用できるプロバイダーはPerlでの開発が可能なところは多いが、Rubyが利用できるところはなかなか見つからないのが残念だ。
Rubyは日本発のプログラミング言語で、海外の開発者の間でも人気が出てきている。PerlもCGI開発言語として普及した経緯があるため、本書をきっかけに多くのRuby開発者が出ることを期待する。(相馬 聖)