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年上の部下をコーチングするこのケースでは、話しやすい場を設定する、まず相手を認める、過去を否定しないなど多数のポイントが挙げられている。本人に問題点を気づかせて解決をサポートするのがコーチングの要諦だが、その点はベテラン係長に女性スタッフの問題解決にあたらせて本人の改善点を導き出す、無駄な電話の時間を短縮させるなどの方策を挙げ、行動から意識改革を促す実践的な方策が示されている。コーチングのツールである質問法は、会話例から学ぶことができる。
ほかにも、処遇に不満をもつ部下、職場復帰した女性社員、自分のスタイルを崩そうとしない若い部下、反抗的な態度を取る部下などのケーススタディーが紹介されている。若者の気質や女性間の対立を扱ったケースはうまく事が運びすぎているとも思えるが、最近の若者に接する際のヒントになるだろう。コーチングは相手を認め、可能性を引き出す奥深い技術。本書を読んでその要点を理解すれば、上司としての幅を広げられるはずだ。(棚上 勉)