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著者は、東京大学名誉教授、工学院大学教授および畑村創造工学研究所代表を兼任し、創造的設計論を専門とする工学博士。本書では、さまざまなビジネスシーンで起こり得る失敗の原因(無知、不注意、手順の不順守、誤判断、調査検討不足、制約条件の変化、企画不良、価値観不良、組織運営不良、未知)を種類別に紹介している。「どのような失敗で」「そこから何を学ぶか」をまとめ、全体として「経営にまつわる失敗の構造」がわかるように配慮している。
ベストセラーとなった『失敗学のすすめ』と同様、失敗を単に「マイナス」と考えて忌避するのではなく、失敗体験に学び、さらにチャレンジを続け、致命的な失敗を回避しようとする前向きな考え方が見て取れる。失敗体験がいっぱい詰まった本であり、読み物としても楽しめる。(増渕正明)