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戦争と平和 (アニメージュ叢書)

戦争と平和 (アニメージュ叢書)

富野 由悠季, 大塚 英志, 上野 俊哉, ササキバラ ゴウ
定価 : ¥ 1,680
発売日 : 2002/05
出版社/メーカー : 徳間書店
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 『機動戦士ガンダム』の原作者、富野由悠季を囲んでの座談会のもようが収められた1冊。延べ10時間以上にも及ぶ座談会に臨んだのは、上野俊哉(評論家)、大塚英志(評論家)、ササキバラ・ゴウ(編集者)の3人。いずれもいわゆる「ガンダム世代」として、同時代にガンダムワールドに接してきた論客たちである。

   富野由悠季の著作であれば、ファンならつい手を延ばしてしまうだろうが、単なるガンダム談議のたぐいだと思って気軽に読みはじめると、たちまち硬い岩盤に突き当たったような戸惑いを覚えるはずだ。それもそのはず、「本書は9.11(米同時多発テロ事件)以降の世界に言及した戦争本である」と大塚が冒頭ではっきりと言っているように、この本は「ガンダム」というフィクションを通して、「本物の」戦争を語った本だからである。

   大塚たちは、ガンダムには「9.11」と比較して語るに足るだけの内容があること、「ガンダム」を介することで戦争をわりやすい言葉に置き換えられること、富野由悠季という個性が「9.11」に対して黙っていられないだろうということの3つの理由から、富野との座談を企画したという。

   案の定、富野は「ガンダム」を中心にして、テロとグローバリズム、若者のおたく文化とセックス、サブカルチャーの状況など、いまの日本や世界を取り巻く課題について、腹蔵なく答えていく。その発言には、フィクションとはいえ、20年以上戦争を描きつづけてきたクリエイターとしての意外なほど真摯(しんし)な態度が見られて興味深い。富野と3人の論客との意見はしばしば一致しないが、それよりも、行間からあふれ出る富野自身の「ガンダム」へのこだわりを読み取ることが大切なのだろう。(文月 達)


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