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たとえば、第2章の「家庭でできること」では、「テレビを1日2時間以上見る子に高学力の子はいない」「父親が子どもと将来について話し合う」など提案。どれも当たり前ではあるが、著者がかかわった体験をもとにしているので、説得力がある。特に、「新聞投稿に挑戦してみる」「学習した内容を子どもに説明させてみる」などは、なかなか気づかなかった点でまずうなずき、次に実際に取り組んでみたくなる。巻末に紹介されている「家庭でできる教材一覧」も参考になりそうだ。
この他、「学校の多忙化は解消するか」「地域が学校の取り組みを支える」など、新学習指導要領や社会でできることについても提案している。学習法の提案というより、教師生活の中から見えてきた著者自身の「学力観」を示している印象を受けた。
著者は、十余年にわたるこの実践の成果を教職員組合の研究会で発表した際、「管理教育」だと批判された経験を持つ。著者の提案する実践は、学力の基礎・基本を身につけさせるていねいな学習か、管理教育か。その答えを出すのは、「有名大学」を卒業した教え子たちではないだろうか。(町場キリコ)