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マイケル・ムーアは、1954年米・ミシガン州生まれの映画監督。全世界で400万部以上の記録的ベストセラーとなった著書『アホでマヌケなアメリカ白人』を2001年に発表。またその翌年に公開となったドキュメンタリー映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』も世界的な大ヒットを記録し、本書も発売と同時に全米・全英でベストセラーとなった。
ブッシュ父子とビン・ラディンの癒着、米国に流入するサウジアラビアの巨額マネー、石油と父の仇のために始めた戦争の嘘、複雑に絡み合う利権など、質問状や呼びかけの形で、怒涛のごとくブッシュへの憤懣と怒りをぶつけていく。米国人たちは、焼きたてのワッパー(「大ぼら」の俗語、また「バーガーキング」の商品名でもある)を次々に詰め込まれながら、ブッシュ父子に騙され続けている、という彼の叫びには、先の9.11事件で大切な友人を亡くし、3000人以上の犠牲者を心から悲しみ、アフガンやイラクの弱者の痛みを自分の痛みと感じている著者の底なしの優しさがにじむ。(田島 薫)