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本書では、大金持ちになる方法を3つの秘訣にまとめている。通常のビジネス書であれば多くのポイントが並ぶところであろうが、寓話仕立てのビジネス書の良さとは、こういったシンプルさにあるのかもしれない。登場人物たちは、その言葉を小さなカードに書き記し、常に携帯しているが、読むたびに違った感慨をもたらすような、深遠なことばである。
金儲けには、なにか後ろめたいようなイメージがつきまとうが、本書は、そのイメージを払拭し、お金儲けと人助けが矛盾しないということを繰り返し述べている。そのひとつに「お金は母の愛情に似ている」という節がある。子どもに100%の愛情を注いでいる母親に2人目が生まれたら、即座に愛情は200%に増えるというたとえであるが、お金も限られた量を巡って争うべきものではなく、人々に価値を生み続けるものであるということを意味している。お金を儲けたい人はもちろん、人生にとってお金とは何なのか、あらためて考えてみたい人にもおすすめできる本である。(朝倉真弓)